「病院に行かずにクラミジアを治したい」
「通販で薬を購入できるみたいだけど心配」
「通販以外に薬を手に入れる方法を知りたい」
こういった疑問にお答えします。
先に結論から申し上げると、
「通販でのお薬購入はオススメしません」
この記事で分かること- 通販で購入する危険性
- 通販で購入した人の失敗談
- 具体的な最善策
筆者は5年ほど某クリニックにて「事務局長」として勤務していました。
医師ではないですが、性病も扱っていたためリアルな患者さんの症例を通してお伝えいたします。
※本サイトに、勤務していたクリニックの紹介等はしておりません。
ジスロマックの通販購入は危険!
病院ではクラミジアなどの治療薬として、マクロライド系抗菌薬の「ジスロマック(アジスロマイシン)」が一般的に処方されています。
ネット上ではその海外製ジェネリックとして、「アジー、アジシップ、ジスリン」等が通販で購入できます。手軽ですし、何より安いのでつい通販でも良いのでは、と思ってしまいますがデメリットが大きいためオススメしません。
ジェネリックってなに?
最初に薬を作ったメーカーの取得した特許が切れた後に同じ成分で他のメーカーが作ったお薬のこと。開発費も浮くためジェネリックは安く作ることが出来ます。
それでは、オススメしない理由を紹介します。
オススメしない理由1.偽物
1つ目は、偽物や粗悪品が紛れ込んでる可能性が十分にあると言う点です。
効果が無いだけならまだしも健康被害が起きる場合があります。
厄介なのは、成分を調べでもしない限り偽物かどうかの判断が難しいという事です。
例えばED治療薬だと、ネット通販(個人輸入)での偽物の割合は約4割にも上ります。
オススメしない理由2.耐性菌
2つ目は、耐性菌と言って「お薬に対してバリアを獲得している」菌を作ってしまう点です。
耐性菌ができると1個のお薬ではやっつけられず、2個も3個も別のお薬を内服する必要が出てくるので大変です。
自己判断で抗生物質を何度も服用するのは控えた方が良いでしょう。
通販購入の失敗談から学ぼう
前の職場でも、性病のお薬をネット通販で購入した患者さんは少なくはありませんでした。
一部実際にあった患者さんのケースを紹介します。
患者さんA
- 症状:排尿時に少し痛む
- 感染経路:不明
- 2週間前にネットで購入した薬を使用
- 数日は改善傾向にあったが、症状が再発したため受診
- 内服後の性交渉はなし
患者さんB
- 症状:尿道に違和感
- 感染経路:風俗
- 1ヶ月前にネットで購入した薬を使用
- 症状もなく治ったと思い、その後パートナーと性交渉
- 後日パートナーからクラミジア(+)の報告を受け検査し自身も(+)を確認
- 完治していなかったため、病院での受診を選択
どちらも共通してるのは、
・通販で買った薬で完治していない
・検査をしていない
と言う点ですね。
患者さんAの方は、淋病という感染症も併発していたため、完治できなかったと考えられます。
患者さんBの方は、過去に似た症状でクラミジアの既往があり、通販で薬を購入して飲むパターンがよくあったそうです。
おそらく薬の乱用で耐性菌ができてしまった可能性が高いです。
もちろんお薬が偽物だった可能性も否定できません。
- 病院を受診して適切なお薬の処方と、適切な容量、飲み方の指示をもらいましょう
- 抗生物質のお薬乱用は耐性菌のリスク観点から控えましょう
- 適切かつ早期治療のために、治癒判定のために、必ず検査を行う習慣をつけましょう
最善策
病院に行く
男性であれば泌尿器科、女性であれば産婦人科、男女共通で性病科が該当します。
保険適応か自費診療かで金額は異なりますが、先程のケースのようになる前に先に病院へ受診してしまうのを強く推奨します。
スマホでオンライン診療を受ける
とは言え、、
「行く時間がない」
「近くに該当する病院がない」
と言う方も多くいらっしゃると思います。
そんな方にお勧めしたいのが「オンライン診療」です。
ここ数年「オンライン診療」が認められ、導入するクリニックの数も増えてきています。
お電話で診療を行えば、その病院から直接自宅までお薬を郵送してくれます。
※公式LINE追加、専用アプリインストールなど処方までのステップはクリニックによって異なります。
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